自衛隊の数の数え方
公開:2018年9月25日 修正:2018年12月22日
1 はじめに
自衛隊の通信手段として無線通信を良く使っているが、電波伝搬の状況によっては雑音がひどく発生し相手の声が聞き取りづらくなる。
例えば、通信用語の統制を何もかけないと相手が7(シチ)と言っているのを4(シ)と聞き間違えたり、1(イチ)と聞き間違えたりするのである。このため、自衛隊の数の数え方について必要なところには一定の統制を行っている。
ここでは、自衛隊の数の数え方について説明する。
2 自衛隊の数の数え方
(1)時間・地点
・0 マル
・1 ヒト
・2 ニ (海上自衛隊はフタと読ませる。)
・3 サン
・4 ヨン
・5 ゴ
・6 ロク
・7 ナナ
・8 ハチ
・9 キュウ
「1200になったら昼飯だ。」というとき
・ヒトニ-マルマルと言ったら、陸上自衛官か航空自衛官
・ヒトフタマルマルと言ったら、海上自衛官
(2)部隊名
部隊名はそのまま読む。
・第12旅団
第ヒトニー旅団とは言わない。第ジュウニ旅団と普通によむ。
・第301映像写真中隊
こちらもそのまま。第サンビャクイチ映像写真中隊とよむ。
・第36普通科連隊を略すとき
第サンジュウロク普通科連隊を略す場合はサブロクという。略称はただ言いやすいように言っているだけである。国道36号線なんかと一緒だ。
(3)歩調
・連続歩調数え「1,2,3,4,2,2,3,4」
隊列を組んで走る時に足を合わせて走る。そのときのかけ声「連続歩調数え」という指示に対してその他の者は「イチニーサンシーニーニーサンシー」となる。
「ヒトニーサンヨンニーニーサンヨン」なんて言っていると息が続かない。
3 おわりに
筆者自身、皆がそう言っているのでなんとなく使っていたというのが正直なところである。
しかしこうしてみてみると、無線でよく使う時間や地点をいうときは聞き間違いを少なくするために、部隊名をいうときは正式名称で、走りながら歩調を掛けるときは走りながらでも発声しやすいように数を数えているということになる。
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