陸上自衛隊の階級
公開:2018年10月30日 修正:2019年1月2日
1 はじめに
自衛隊は、階級社会だ。普通の会社組織でも社長、部長、課長といった階級社会だが、自分の階級を階級章で目立つようにしているのは警察、消防、そして自衛隊の災害派遣トリオがすぐ思いつく。
階級章が目立つと都合が良い。例え知らない者同士が即席で集まったとしても、階級の一番高い者がすぐにわかるので、皆で何かをするときはその者が統制をする。そしてナンバー2は全体をまとめる。その他の者はとりあえず指揮に入る。立候補とかあみだくじは不要だ。
ここでは、自衛隊の階級について記す。
2 陸上自衛隊の階級章
話を簡単にするため陸上自衛隊のみ掲載するが、陸上自衛隊のHPから引用すると階級章は次にようになっている。
*は陸上幕僚長
階級は16階級あり、各国の軍隊の区分で当てはめると次のように区分できる。
軍隊の区分 |
自衛隊の階級 |
|
士官 |
将官、佐官、尉官 |
8階級 |
准士官 |
准尉 |
1階級 |
下士官 |
曹 |
4階級 |
兵 |
士 |
3階級 |
3 昇任
高校等を卒業して、2士として入隊したものの多くは陸曹の試験に不合格となり再就職の道を選ぶ。そして晴れて陸曹の試験に合格して、幹部になるための試験に合格しなければ1曹、曹長や准尉の階級まで登る。
高等工科学生や曹候補生のように曹での活躍を期待されて入隊したものは准尉の階級まで、また多くの者が幹部としても活躍し、2尉、1尉や3佐の階級まで登る。
大学を卒業して幹部としての活躍を期待されて入隊したものは佐官や将官の階級まで登る。というのがだいたい一般的なパターンである。
階級が多いので、入隊したときは同期だったのに何年か経つうちに2つも3つも階級的な差ができてしまい、上司になったり上司のそのまた上司になったりというのはザラである。
4 おわりに
同期や後輩が上司できたとき、腐ってはいけない。大切なことは「その状況に入る。」ということである。階級章を付けている以上階級の高い方が上官なのだ。同期ならまだ我慢できるけど後輩のくせになんて思っているとろくなことにはならない。上官も部下に偏屈な先輩がいたらもっと大変なはずだ。自分の立場で正しい状況に入ろう。と、自分にも言い聞かせていた。
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