陸上自衛官の摂取カロリー

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公開:2018年11月15日  修正:2018年12月17日

1 はじめに

 陸上自衛隊は、厳しい訓練を命ぜられるので当然それにあったカロリーを摂取する必要がある。では普通の大人の摂取カロリーってどれぐらいで、陸上自衛隊員の場合はどれぐらいなのか。

 ここでは、その摂取カロリーについて記す。

(陸上自衛隊HPより引用)

2 日本人の食事摂取基準

 厚生労働省が日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要というものをまとめている。

 これの策定の目的は、日本人の食事摂取基準は健康増進法に基づき厚生労働大臣が定めるものとされ、国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準を示している。

 ここに示されている1日の推定エネルギー必要量を見ると

性別

男性

女性

身体活動レベル

18-29歳

2,300

2,650

3,050

1,650

1,950

2,200

30-49歳

2,300

2,650

3,050

1,750

2,000

2,300

身体活動レベルは、低い、ふつう、高いの3つのレベルとして、それぞれⅠ、Ⅱ、Ⅲで示した。

となっている。

3 陸上自衛隊の食事

 陸上自衛隊の食事は、先ず基本食、増加食、加給食に分かれ次のようになっている。

  • 基本食

駐屯地で食べる温かい食事

  • 増加食

厳しい訓練や24時間勤務に耐えられるようにということで基本食にプラスして支給される食料(カップラーメンが多い)

  • 加給食

パイロットや体育学校のオリンピック要員などが基本食にプラスして支給される食料(栄養ドリンクが多い)

 ここで基本食が普通の成人が摂取するカロリーよりやや高めに設定されていて、通常3,300キロカロリーである。陸上自衛隊は男女平等であるが、女性自衛官の皆さんがこれを毎日まともに食らったら大変なことになる。

4 食事の時間

 もう一つ、カロリーを摂取しがちなのが食事時間である。自衛隊に入ると先ず学校や教育隊に入る。ここでの食事時間が非常に短い。食堂が開いている時間は40分ぐらいあるが、数分で食べないと次の行動に影響する。

 部隊でも食堂の開いている時間は40分ぐらいあるが、次から次へどんどん食べに来るのでもたもたしている者は誰もいない。訓練のときなどは、食事時間なんてない。食えるときに食う。サッと食ったことにしておかないと片付けてまた食うとなると面倒である。

 たまに会食などといって時間を掛けることがある。こんなときばかりは仲良く周りの人たちと会話を楽しんで食事をすればいいのだが、食べ終わるとなぜかそわそわしてしまう。

 こうして、満腹感を味わう前に食事を終えてしまうのである。

5 おわりに

 筆者自身、体重管理には苦労した経験をもつ。厳しい訓練や運動をしているときはいくら食べても全く太らずひたすら筋肉が増強される。そして一定のところからはそれを維持する感じだったのが、訓練や運動の少ない事務職などをはじめた途端、胸の筋肉が腹の方へ滝のように流れていく苦い経験をしたことがある。いまでもその後遺症が残っている。

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