陸上自衛隊は自己完結型の何でも屋だ
公開:2018年7月31日 修正:2018年11月18日
目次
1 はじめに
陸上自衛隊って何をやっているところかご存じだろうか?TVで見るのは、災害派遣で人命救助をしていたり、格好いいオートバイの映像だったり、落下傘部隊が空からおりてきたりといった絵になるシーン・・。
(陸上自衛隊HPより引用)
ここでは、陸上自衛隊がどのような活動をしているのか?その概要について記す。
2 陸上自衛隊は何でも屋
陸上自衛隊には15の職種があって色々活動している。具体的には、普通科、機甲科、特科(野戦・高射)、情報科、航空科、施設科、通信科、武器科、需品科、輸送科、化学科、警務科、会計科、衛生科、音楽科という職種。
ちょっと一般的に判りにくいのが普通科、機甲科、特科(野戦・高射)、需品科。
普通科は地上戦闘の骨幹部隊(軍隊でいう歩兵部隊)、機甲科は戦車部隊と偵察部隊、特科(野戦)は大砲を、そして特科(高射)はミサイルを装備している火力戦闘部隊、需品科は糧食・燃料や被服の補給をしたり災害派遣でおなじみの給水・入浴等を行う部隊だ。
葬儀屋以外は何でもある(多分?)から日本の縮図がそこにある。
3 陸上自衛隊はトータルで自己完結する
こんなに色々あるから災害派遣なんかがあって出動するときなんかも、場所さえ使わせてもらえれば、先ずそこに天幕を建てる。
そして、机や掲示板を持ち込んで本部を作り、野外ベッドを持ち込んで仮眠所を作り、野外炊事器を持ち込んで食堂を作り、部品を持ち込んで整備所を作る。また、通信器材を持ち込んで通信系を取り、医療器材を持ち込んで診療所を開設する。
物を調達する場合は、食材や乾電池等の消耗品を被災地以外で調達することはあるが、被災地やその近隣の地域では調達はしない。また、人命救助活動をしていると「あんなものが欲しい。こんなものが欲しい。すぐ欲しい。」という要望が沢山出る。
東日本大震災のとき、大量の鳶口が必要になり市販のものは売り切れて調達できなかったときは、作った方が早いということになり数日で自作してしまった。自己完結能力が高いのだ。
4 おわりに
陸上自衛隊が何かの行動を起こすとなれば、何人もの隊員が同じ目的・目標を持って自分の任務を一生懸命遂行する。一日もあればなにも無かったところに小さな街ができる。
三十数年前、北海道大演習場での初めての演習(このときは災害派遣ではなく防衛想定だった。)で、この何でも屋の自己完結能力を目の当たりにした最初の機会があった。数日で、何もない野っ原を地下街に変えた集団のそのやる気、やる術、やる隊力に感動したことを今でも覚えている。
元GFPは人気ブログランキングに参加中です。
応援していただける方は下の四角いバナーをクリックして下さい。すると、ブログに10ポイントが加算されブログランキングが上がります。そして、また元GFPブログをよろしくお願いします。