災害派遣で活躍する装備品(施設器材)ならコレ!

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公開:2019年1月7日  修正:2019年2月3日

目次

1 はじめに

 災害派遣で活躍する装備品シリーズ第2回目は「施設器材」である。施設というのはいわゆるドカチンである。施設器材は重機なので災害派遣においては壊れた道路を整地したり、流された橋の近くに仮設の架橋をしたりと大活躍する器材である。

 ここではそういった、整地等のための器材や架橋のための器材などについて紹介する。

2 整地等のための器材

(1)バケットローダ

日立建機製作(陸上自衛隊HPより引用)

 普通科部隊、施設科部隊及び高射部隊に装備され災害派遣においては、土砂の積み込みや排土などを行う。民生品を流用。

(2)グレーダ

三菱重工業製作(陸上自衛隊HPより引用)

 施設科部隊に装備され、整地作業等を行う。また、アタッチメントを取り替えて除雪作業等を行うこともある。民生品を流用。

(3)中型ドーザ

小松製作所製作(陸上自衛隊HPより引用)

 施設科部隊に装備され、拝土、整地等を行う。排土板が折れ曲がる構造なので、土砂を前に押し出すだけでなく左右に寄せることもできる。

(4)施設作業車

小松製作所製作(陸上自衛隊HPより引用)

 施設科部隊に装備され優れた機動性を有している。押土機能だけで無く揚重・ショベル機能などもある。

(5)油圧ショベル

日立建機、小松製作所等製作(陸上自衛隊HPより引用)

 施設科部隊等に装備され、掘削や土砂の積み込み作業等に使用される。機能は民生品をベースに斜面等での使用を想定して車体を左右に傾斜できるような機能が追加されている。

3 架橋のための器材

 東日本大震災のときは、津波や地震により流出・損壊した橋に代わって架橋装備が数多く使われた。

(1)91式戦車橋

三菱重工製作(陸上自衛隊HPより引用)

 愛称はタンクブリッジ。施設科部隊に装備され、小流や地隙等に迅速に橋をかけ戦車等の車両を通行させることができる。車体部は74式戦車の車体を使用している。

(2)92式浮橋

日立製作所製作(陸上自衛隊HPより引用)

 施設科部隊に装備され、流水河川等において運搬車に積載していた橋節を水上に卸下し、各橋節を連結して橋を架け戦車等を渡河させる。橋節をつなげていけば最大100mを超えるような橋を作ることも可能である。

(3)07式機動支援橋

日立製作所製作(陸上自衛隊HPより引用)

 施設科部隊に装備され、さしわたしの橋を架けるため河川の流速や河床の土質に影響を受けることがない。橋脚が不要なので実用性が大幅に向上した。

4 おわりに

 我々の普段の生活において、道路が使えないとか橋が使えないということは不便極まりないことになる。また、災害派遣においては救助活動や復興支援にも多大な影響を及ぼすこととなる。そんなときにこの施設器材があれば、大いに役立つことは間違いない。

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