住宅ローンは変動金利か固定金利かその両方か
公開:22018年9月11日 修正:2018年12月5日
1 はじめに
住宅をキャッシュで購入しないほとんどの人が迷うこと。それは住宅ローンを変動金利にすべきか固定金利にすべきかということだろう。
ここでは、それについて私見を述べる。
2 変動金利か固定金利かどちらが得か
変動か固定かどちらが得か?と聞かれて明確な答えが出せる人っているだろうか。有名な経済評論家なら出せるだろうか?いやそれは無理というもの。予測ならいくらでも言えるだろうが明確な回答は神様しかご存じない。
だが、金利が変動する要因なら過去の動きから整理できるはずである。
3 金利の変動要因
金利はなぜ変動するのか?
その前に物価だったらどんなときに上がりどんなときに下がるか?それは買いたい人が沢山いれば上がるし、売りたい人が沢山いれば下がる。
それは金利も同じで、お金を借りたい人が沢山いれば貸す人は金利を上げるし、お金を貸したい人が沢山いれば金利は下がる。
金利の上昇要因をざっくり挙げれば次のようになる。
要因 | 内容 | 理由 |
上昇要因 | 景気回復 | 消費者の購買意欲が増し物がよく売れるので、企業は物を多く生産し設備投資をする等資金需要が高まるから。 |
物価上昇 | 物価が上昇するときはお金の価値が下がっている状態であり、消費者は物を持つことに価値を見いだす。よって購買意欲が高まり資金需要も高まるから。 | |
円安 | 円安ドル高になるとドルで貯金をしたり資産運用する人が増加する。よって、円の資金供給が減少するから。 | |
下降要因 | 下降要因は上昇要因の逆 |
4 変動金利か固定金利かその両方か
変動要因から言えることは、今後景気が回復すると思えば金利が今より上昇するので固定金利だし、その逆だと思うときは変動金利となる。
ただここに問題がある。数年先であれば、過去の流れからおおよその見当も付くが住宅ローンを数年で返す人はほとんどいない。短くても10年長いと35年とか借りるのだ。
そんな先の景気動向などわかるはずがない。
という前提に立てば、固定金利と変動金利を半々にしてはどうだろう。そして、普通の返済をしていきながら、お先景気が悪くなりそうだと思えば金利が下がるので固定金利の方から繰り上げ返済をしていくのである。
そしてまた時が過ぎ、景気が良くなりそうだと思えば金利が上がるので変動金利の方の繰り上げ返済に替えれば良い。
20年35年という年月はそれぐらいの年数である。
5 おわりに
株式での運用資金などがあり繰上返済できるような資金がなんとかなる場合は、変動金利を多めにするといったこともできるだろう。また、10年後に退職するので年収が減るとかいった場合は10年の変動と35年の固定のミックスなどというのも考えられる。
いずれにせよ自分のライフプランに基づき返済しやすいように借りるのがベストである。
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