退職金で住宅ローンを返済するのかしないのか
公開:2018年9月15日 修正:2018年12月5日
1 はじめに
退職金をもらったら住宅ローンを返済して借金を軽くすべきなのか、それとも何かで運用でもした方が良いのかと悩むと思う。
ここでは、そのようなときに何を考慮すべきかについて私見を述べたい。
2 退職金を貰ったときの状況を考える
退職金を貰った以降、どの程度の収入が見込めどの程度の支出を考えておかなければいけないのかを列挙する。
(1)収入等
①再就職はするのか。するとした場合に期待できる年収はいくらか。
②年金は、いつからいくらぐらい期待できるのか。
③不労所得はあるのか。
④貯金はいくらあるのか
(2)支出
①住宅ローンはあといくら残っているのか。
②生活費は毎月どれぐらいかかっているのか。
③退職後教育費はいくらぐらいかかるのか。
④車の買換え代金はどれぐらいか。
⑤急な病気で入院する場合はいくらぐらいかかるのか。
⑥リフォームが必要になった場合いくらぐらいかかるのか。
⑦旅行をする場合の代金はどれぐらいかかるのか
3 キャッシュフロー表を作って検討する
「ライフプランはなぜ必要でどう作れば良いのか」でキャッシュフロー表について説明しているので先ずそれを作成して欲しい。
その際、住宅ローンを退職金で返済したものとして問題があるのかないのかを確認するのだ。
(1)キャッシュフロー表で問題なし
①住宅ローンを一括返済することができる。
②住宅ローンの金利と何か金融商品の利回りとを比較して、有利なものがあれば一部をそちらで運用することができる。
(2)キャッシュフロー表で問題あり
①住宅ローンを返納するのを待って検討する。ほとんどの住宅ローンには団体信用生命保険がついており、債務者に万一のことがあった場合はその後の支払いは免除となり、家と退職金の残金を残すことができる。
②住宅ローンの金利と何か金融商品の利回りとを比較して、有利なものがあれば一部をそちらで運用することができる。
③キャッシュフロー表を修正して問題の芽を早めに摘むこと。
4 おわりに
現在のような低金利の時代は、住宅ローンを完済してもキャッシュフロー上の問題にならない人は良いが、それ以外の人については返済を慌てず保険替わりに使うという考え方があってもいいと思う。いずれにせよ、大事なことは問題があるとすれば早め早めに対策を講ずるということである。
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