リスクマネジメントのプロセス

Pocket

公開:2018年10月15日  修正:2018年12月17日

1 はじめに

 警察庁交通局の「平成29年中の交通事故の発生状況」によれば、平成29年の交通事故発生件数は人身事故だけで47万件を超えている。これは交通事故の例であるが、我々が生きていく上でリスクに備えることは大変重要なことである。そしてこのリスクをコントロールすることをリスクマネジメントという。

 リスクマネジメントは一般的にどのようなプロセスで行われているのか、交通事故を例に取りながら見ていこう。

2 リスクマネジメントのプロセス

(1)リスクの洗い出し

 車を運転するときに、どんな事故が起こりうるのか。例えば体調不良に起因する事故、整備不良に起因する事故、天候不良に起因する事故等が考えられる。

(2)リスクの分析

 リスクの発生頻度・損害規模などのランク付けを行う。平成29年の人身事故を見てみると軽傷事故が最も多く約92%、重傷事故約7%、死亡事故約1%といった具合である。

(3)リスクの評価

 リスク分析の結果を可視化してみる。例えば影響の大きさを横軸に、発生確率を縦軸にとってそれぞれの事故を置いてみたとき、影響度が大きく発生確率も高いものは何かが明らかになる。

 交通事故の場合は、死亡事故の影響は一番大きいが発生確率は非常に少ない。また、軽傷事故の影響は軽微だが発生確率は非常に高いので、影響の大きさだけにとらわれずトータルで対処していく必要がある。

(4)リスクに対応

 評価されたリスクに対して、具体的な対応策を考えていく。

種類

内容

事例

回避

リスクを生じさせない

〇運転をしない

低減

リスクを低減する。

〇ドライバーの体調管理

〇車両整備の徹底

〇車両事故防止の教育を徹底

〇自動ブレーキ車両の導入

移転

リスクを他に移す

〇自動車保険の見直し

〇輸送部門を他社に外注

3 おわりに

 リスクマネジメントは、会社の経営であったり、家族レベルでもその平穏を支える大変重要なことである。ここでは交通事故を一例に挙げたが、その他のリスクが伴うものについても同様に考えていきたい。

GFPは人気ブログランキングに参加中です。

応援していただける方は下の四角いバナーをクリックして下さい。すると、ブログに10ポイントが加算されブログランキングが上がります。そして、また元GFPブログをよろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください