保険のしくみと加入目的について
公開:2018年9月5日 修正:2018年12月9日
目次
1 はじめに
保険って色々あって自分がどんな保険に入れば良いのかよくわからない人も多いと思う。
そんな方には先ず、保険のしくみはどうなっていてその加入目的が何なのかというところから押さえていけば良いと思う。
2 保険とは
火災・死亡など偶発的事故によって生じる経済的損失に備えて、多数の者が掛け金を出し合い、それを資金として事故に遭遇した者に一定額を給付するといったみんなで助け合う制度である。
貯蓄は三角、保険は四角というが、これは貯蓄は少しづつ貯蓄額が増えていくので三角の形になるのに対し、保険は契約したときから必要な保障を得られるので四角形の形になるという意味である。
3 保険のしくみと加入目的
保険のしくみの概要と、加入する目的の一例を書いておく。
(1)定期保険・養老保険・終身保険
いずれも死亡保障であるが、ある一定の期間を保障するか、貯蓄を重視するか、遺族保障をするかというところに特徴がある。
①定期保険
定期の間の万が一に備える保険である。例えば、子供が大学を卒業するまでとか、年金をもらうまでとか一定期間を保障する。
保障内容 |
死亡保障 |
保険期間 |
定期 |
保険料 |
安い |
貯蓄性 |
保険期間中の死亡時は死亡保険金 保険期間が修了した場合は保障終了 |
加入目的 |
保険料を安くして一定期間の死亡保障を厚くしたい |
②養老保険
定期の間に貯蓄をする保険である。定期の間に万が一のことがあったら目標の額が保障される。例えば子供の教育費などの学資保険などがこれ。
保障内容 |
死亡保障 |
保険期間 |
定期 |
保険料 |
高い |
貯蓄性 |
保険期間中の死亡時は死亡保険金 保険期間が修了した場合は満期保険金受領(契約終了) |
加入目的 |
貯蓄(遺族の生活費・学費又は老後の生活費等) |
③終身保険
葬儀代や遺族の生活費等を守る保険である。亡くなった人名義の預貯金などは遺産の分割協議が終わるまで動かせないが、終身保険は、死亡保険金手続きを行うことで保険会社が対応してくれ保険金が支払われる。
保障内容 |
死亡保障 |
保険期間 |
終身 |
保険料 |
定期保険より高く養老保険より安い |
貯蓄性 |
保険期間終了後は保険料を払わず死亡時に死亡保険金受領 |
加入目的 |
遺族の生活費、葬儀代、 相続税対策(非課税枠が利用できる。)等 |
(2)医療保険
保障内容 |
医療保障(入院給付金、手術給付金) |
保険期間 |
定期又は終身 |
保険料 |
定期:安い 終身:高い |
加入目的 |
医療代 |
(3)介護保険
保障内容 |
介護保障(現金給付) |
保険期間 |
定期又は終身 |
加入目的 |
介護代 |
(4)個人年金保険
保障内容 |
年金保障 |
貯蓄性 |
確定年金 有期年金 終身年金 |
加入目的 |
老後の生活費 |
(5)火災保険
保障内容 |
家財・建物の補償 |
保険期間 |
定期 |
加入目的 |
家財・建物の再調達 |
(6)個人賠償保険
保障内容 |
日常生活での対人・対物補償 |
保険期間 |
定期 |
加入目的 |
賠償 |
(7)自動車保険
保障内容 |
相手への補償、自分や搭乗者への補償、自分の車の補償 |
保険期間 |
定期 |
加入目的 |
賠償 |
4 おわりに
どの保険も必要そうに見えるが、実際加入するかどうかは公的な補償や貯金等と相談して漏れもないけどムダもない賢い加入をしよう。
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