爆発による被害は火災保険で補償されるのか?

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公開:2018年12月21日

1 はじめに

 平成30年12月札幌市において、某不動産仲介会社がスプレー缶のガス抜きをした後、手を洗おうと給湯器をつけたところ爆発が起き、ビルは倒壊し多数の負傷者を出すという事故が起きた。

 このように爆発で住宅に被害があったような場合何で補償してもらえるのだろうか。火災が起きたわけではないが火災保険で補償してもらえるのか。ここでは火災保険の特徴と種類について説明する。

2 火災保険の特徴 

  先ず、火災保険の特徴は次による。

  • 補償対象が「建物」と「家財」に分かれる。
  • 「建物」と「家財」の補償はそれぞれに保険金額を設定する。
  • 保険金額の上限は「建物」が5,000万円、「家財」は1,000万円である。

3 火災保険の種類

 火災保険を用途別で分類すると「住居用」と「店舗用」の2つに先ず分けることができるが、代表的な例として住居用から3種類、店舗用から2種類紹介する。

(1)住宅火災保険

  • 火災・落雷・破裂・爆発等の損害
  • 「賃貸物件」などによく利用されている。

(2)住宅総合保険

  • 住宅火災保険に加えて物体の落下・衝突・水漏等の損害の補償
  • 放火も補償される。ただ、当然のことながら故意による放火や重大な過失があった場合の放火は補償されない。
  • 「一戸建て」や「分譲マンション」でよく利用されている。

(3)団地保険

  • 住宅総合保険とほぼ同じ
  • 自らの失火による火災、階下への水漏れ、ガス爆発による損害などといった損害も補償
  • 「団地」や「マンション」でよく利用されている。

(4)普通火災保険

  • 住宅火災保険とほぼ同じ
  • 修理の付帯費用も支払われる。
  • 「店舗」や「店舗兼住宅」でよく利用されている。

(5)店舗総合保険

  • 住宅総合保険とほぼ同じ
  • 修理に付帯費用も支払われる。
  • 「店舗」や「店舗兼住宅」でよく利用されている。

4 おわりに

 火災保険の特徴と種類を整理していくと、爆発でも火災保険で補償されることが判る。大枠は火災保険というくくりだが、具体的には住宅〇〇保険や団地保険だという名称なので納得の内容だろう。

 また、最近は補償内容を自分で選べる保険などもある。住居が高台にあるなら水災は要らないという発想だろう。必要なものは必要、不要なものは不要という選択をしたいものだ。

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