所得税を計算するためのプロセス

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公開:2018年9月1日  修正:2018年12月29日

1 はじめに

 所得税とは、個人の所得に対してかかる国税である。1月1日から12月31日までの全ての収入に対し一定の方法で算出した額を国に納める税金のことであり、日本国内で収入のある者なら誰でも納めなければならない税金である。

 ここでは、Aさんの例を挙げながら所得が1カ所だけのときの所得税の計算のやり方について説明する。

 Aさんの資料

  ・家族構成:独身

  ・仕事:家庭教師のバイト

  ・収入:平成29年は200万円のみ

  ・社会保険:適用外

  *以下Aさんに関する試算を緑字で記載する。

2 所得の計算

 所得 = 収入 - 必要経費 となり必要経費は次による。

(1)個人事業主

   その商品の仕入費用など

(2)サラリーマンやアルバイト・パートなど

 「給与」を得ている人は、給与の額から一定の額を差し引く。これを給与所得控除という。

(平成29年分 給与所得控除)

給与等の収入金額 給与所得控除額
180万円以下 収入金額×40%

65万円に満たない場合は65万円

180万円超   360万円以下 収入金額×30%+18万円
360万円超   660万円以下 収入金額×20%+54万円
660万円超  1,000万円以下 収入金額×10%+120万円
1,000万円超 220万円(上限)

(国税庁HP「給与所得控除」より引用)

Aさんの給与所得控除額 = 200万円×30%+18万円 = 78万円

Aさんの給与所得 = 200万円 - 78万円 = 122万円

3 課税所得金額の計算

 課税所得金額 = 所得 - 控除額

(控除額)

項目 控除額
基礎控除 38万円
扶養親族 一人につき38万円
生命保険料 一定の計算で求めた額
国民保険料 支払った額

 Aさんの控除は基礎控除のみなので 38万円を控除すると

  課税所得金額 = 122万円 - 38万円 = 84万円

4 所得税額の計算

  所得税額 = 課税所得金額 × 所得税率

(平成27年分以降 所得税率)

課税所得金額 税率 控除率
195万円以下 5%
195万円超    330万円以下 10% 97,500円
330万円超    695万円以下 20% 427,500円
695万円超    900万円以下 23% 636,000円
900万円超      1,800万円以下 33% 1,536,000円

1,800万円超  4,000万円以下

40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

(国税庁HP「所得税の税率」より引用)

 Aさんの課税所得金額は84万円なので

所得税額 = 84万円 × 5% = 42,000円

となる。

 

 また、平成25年から平成49年までの隔年の確定申告においては、所得税と復興特別所得税(原則2.1%)を併せて申告・納税する。

 Aさんの復興特別所得税額は

所得税額 = 42,000円 × 0.021 = 882円

100円未満切捨になり800円となるので、42,800円を申告・納税する。

5 おわりに

 年末調整を受けなかったサラリーマンや給与所得以外の収入が一定額以上あるものが所得控除の適用を受けるためには確定申告をする必要がある。

 医療費控除や寄付金控除等を受けるためにはそれにかかる領収書が必要となるので大切に保管しておこう。

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